オンライン学修評価ガイド
Online testing resource
オンライン学修評価
オンラインによる学修評価の実施には、対面式の定期試験の実施とは異なる工夫が必要となります。以下のガイドでは、いくつかの切替の方式やオンライン・テスト法についてのヒントをお伝えします。
試験を代替する学修評価(例)
試験代替のパターン
レポート方式:LMSやメールを通じて、特定ファイルを提出させる
manaba(小テスト・アンケート・レポート)
Teams(課題)
オープンブック方式:試験当日に、学修に使用した教材や資料を持ち込んで受けることができるテスト方式。クローズブック(ノートを開かない、持ち込まない)方式の逆。
対面では、持ち込む教材と時間を制限し、多肢選択・穴埋め・短答記述・自由記述を組み合わせて出題する
オンラインでは、一定の回答時間を与えること・持ち込む教材の範囲が広くせざるを得ないことがあるため、教材の内容要約や単なる説明を超えて、応用を重視する傾向がある
オンラインテスト方式:ビデオ会議システム、時間制限のあるオンライン回答フォームを組み合わせ、同時刻に回答を実施
Googleフォーム(テスト)の利用:
HUアカウントで https://docs.google.com/forms/ へログイン
作成 空白のフォームを作成
[設定] - テストにする(有効)・成績の発表(確認後に手動で表示する)、回答 メールアドレスを収集する(有効)・回答を1回に制限する(有効)、プレゼンテーション 質問の順序をシャッフルする(有効)
開始 右上メニュー[送信] ボタン から リンク(URLを短縮にチェック) をコピーし、テスト開始時間に受講生へ送信する
終了 [回答] - 回答を受付中をオフにする※Googleフォームでは自動終了しません
Microsoft Forms(クイズ)の利用
HUアカウントで https://forms.office.com/ へログイン
作成 新しいクイズを作成
右上メニュー[…] 設定から 回答のオプション・開始日・終了日・質問をシャッフルを有効にする
開始 右上メニュー[共有]から 回答の送信と収集(URLを短縮するにチェック)をコピーし、テスト開始時間に受講生へ送信する
終了 設定した終了日に自動終了
Googleフォーム
Googleフォームの終了
Microsoft Forms
オンラインによる学修評価の注意点
受講生のインターネット環境によっては、正常な動作が期待できないことがあります。特に、開始時間・終了時間の設定については、余裕をもった期間設定と、トラブルが生じたときの連絡方法や問い合わせ先(バックチャンネル)を明示しておくことをお勧めします。
オンラインテスト方式の場合、全員のビデオをオン、Zoomではギャラリービュー(最大49名)かつ画面録画を行い、回答時間内の不正行為を抑制します。学生証の提示をカメラで求めたり、口頭で試験上の注意や質疑を受けることができるというメリットがあります。ただし、完全に学業不正を防ぐ方法ではありませんので、レポート方式あるいはオープンブック方式での学修評価への切り替えを勧めます。
参考リンク
オンライン授業で試験と成績評価を⾏うための教授法 (ティップス) 名古屋大学教養教育院
オンラインで学習を評価するための10のポイント 大阪大学教育学習支援部
オンラインで、学習をどう評価するか 京都大学Teaching Online
ニューノーマルの学習評価をどう考え、実践するか[HTML] [PDF] 山田剛史、大学教育と情報 2021-1, 16-18
オンライン授業による学修評価をどう考え、実践するか~振り返りとフィードバックを中心とした実践事例の紹介~[HTML] [PDF] 山田剛史、大学教育と情報 2022-2, 4-9
学習状況の把握と小刻み評価の方法 北海道大学オープンエデュケーションセンター
中島英博編『シリーズ大学の教授法4 学習評価』玉川大学出版部(学内限定・電子ブック)